コースターあなたは使い捨て派?
数回使える撥水性コースターの実力!

撥水加工コースター

■個人でも簡単に作れる

紙コースターの製作というと、お店や会社などが広告や商品の販売促進のために作るものだというイメージを抱かれている方のほうが多いのではないでしょうか。確かにお店や会社からの注文はありますが、かれらだけが依頼主ではないのです。個人で製作される方も多々いるのです。

例えばイベントの告知のためや同窓会、卒業式、結婚式などの記念品として製作される方もいます。

コースターを選ぶメリットとして、30枚からという少ない枚数から注文することができて、完成品が届いてもかさばらず、持ち運びに便利。渡す相手が持って帰るのに邪魔になるということもありません。

しかも食べ物や飲み物のように腐ることもないので、長い期間残しておくことができます。むしろこのようなシーンでコースターはうってつけのアイテムなのです。

■加工がしやすいというメリット

そうはいっても紙コースターはコルク製や陶磁器製のものとは異なって水に濡れるとふやけてしまうので一度きりしか使えないし、紙だから汚れが付きやすいし、そもそも使い捨てはもったいなくて抵抗があるし、と躊躇われることもあるでしょう。

紙の厚さによっても違ってきますが、耐久性を考えると不安要素は残ります。ですが不安要素を覆す事のできる方法があります。特別な加工を施すのです。

コルク製や陶磁器製のコースターに比べ、紙は二次加工しやすい素材といえるでしょう。ではどんな加工がいいのかといいますと、撥水加工がちょうど良いと思われます。防水ではなく、撥水です。

 

氷と水滴

■撥水と防水の違い

撥水と防水。どちらも水をはじくという点ではとても似ているように感じます。中には同じものだと思っていらっしゃる方もいますが、違うものなのです。では撥水と防水の違いとは何なのでしょうか。

まずこれらの二つを加工されるのは主に布などの繊維製品になります。撥水は繊維の一本一本にコーティングをして、対象物の表面張力を低下させる加工です。水が付いた場合、加工した表面に対して水との接触角が大きくなると、水は広がらずに球体になろうとします。逆に接触角が小さいと、表面に広がっていきます。

撥水加工した布に水を垂らすと、水は布の表面を転がるように滑っていきます。もしくはその場に張った状態でとどまります。手で払うこともできます。水がはじかれるのはそのためなのです。

ただし水ははじきますが空気や熱は通します。繊維にコーティングするので微妙な隙間ができ、そこから空気や熱が通るので蒸れにくくなります。

これに対して防水は、表面をコーティングする方法です。隙間なく覆い尽くしますので気密性が高く、水は圧力を加えられても完全に通りません。水だけでなく空気も熱も通りません。どちらも水をはじいているように見えますが、そこで施されている加工は全く別のことなのです。

 

撥水コースタービール

■撥水加工がちょうど良い理由

撥水加工はもちろん紙にすることもできます。有名なのはパールトーン社のパールトーン加工でしょう。そもそもは着物に撥水加工を行っている会社です。

そのほかにもカーペットや鯉のぼり、ゆるキャラの衣装、車いす生地などにも撥水加工をしています。

さて、紙への特別な加工として防水加工より撥水加工のほうが優れている点は、通気性の良さにあります。紙コースターはその使い道からして、水との接触はどうしても避けられません。使うことでカビが発生してしまう可能性を考えると、撥水加工はカビへの抵抗性が高いといえます。

また、手垢など油性の汚れがついてしまう心配もありますが、撥水加工は汚れにくいという特徴もあります。加工することで一度きりではなく数回使えるのも嬉しいポイントではないでしょうか。

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