多種多様なデザインが魅力のオリジナルコースター
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■テーブルの上の名脇役「コースター」
カフェやバーなどでドリンクを注文すると一緒にやって来るコースター。グラスを持ち上げるとふと目に入るその姿はまさに名脇役のたたずまいです。グラスの結露を受け止めるのがコースターの仕事ですが、その機能だけではなくきらりと光るデザイン性もあわせ持っています。
よく見かけるのは単純な丸や四角の紙のコースターですが、その種類はおなじみのドリンクメーカーのロゴが書かれたコースターやお店独自のオリジナルコースター、イベントや結婚式の記念の品などたくさん。同じ形の中に描かれているのに文字のスタイルや全体の構成など、考える人によってデザインは無限です。
そんな多彩な魅力を持つコースターにひかれて収集をする人もいて、オークションサイトなどではよく出品されているのを見かけます。日常でよく目にする紙コースターはビールなどの飲料メーカーが自社のロゴマークをあしらったものや、ホテルやお店のオリジナルコースターが多いですが、収集家はどんなコースターを集めているのでしょうか?
■コレクションアイテムとしても人気のオリジナルコースター
インターネットの世界では自分のコレクションを見てもらいたいと発表している方も多く、コースターの収集家の方も例外ではありません。そんなコースターを集めている方のサイトには本当に多種多様なオリジナルコースターが並んでいるのですが、そんな中で一番多いのはやはり飲食店のもののようです。
これらのコースターを見ていると本当にさまざまなデザインがあって驚かされます。シンプルに店名などの文字やロゴをあしらったコースターや、文字情報は全くなく絵やシンボルマークだけのもの。余白が存分にとられたものや全体に柄の入ったもの。地が真っ白なコースターばかりではなく全体に色が入った品もあります。
また結婚式の記念に作られたコースターには金箔が使われていたり、酒造所のノベルティとして配られたものには図柄に合わせて紙の形にまでこだわっているコースターもありました。
そんなコレクションの中には町おこしなどのイベントで配られたものもあり、所せましと書かれた文章にはそのコースターを手に取った人の事を考えて作った気持ちが込められていて、飲み物を提供する側と提供される側のコミュニケーションツールとしてのコースターの可能性を感じさせます。
■思い出の品や家カフェ気分を味わえるツールとしても人気
とくに収集家というわけでなくても、海外旅行に行った時などに入ったバーやパブで見かけたコースターが気に入って、思い出の品として日本まで持って帰ったという話も聞いたこともあります。きっと帰国後も見るたびにそのコースターの上に乗っていたドリンクの味やお店の雰囲気を思い出すことができる、自分へのお土産なのでしょう。
また海外などの特別な場合でなくても、たまたま入ったカフェなどで出会ったコースターが印象的なデザインのオリジナルコースターだったら、持って帰って家の食器棚や部屋に飾ろうと思う人も少なくはないようです。最近はいろいろとデジタル化されるのが一般的になっていますが、そんな時代だからこそアナログな紙媒体をおしゃれだと感じる人も多いようで、家カフェなど自宅でカフェ気分を味わう人にとってもコースターは手軽にカフェの雰囲気を出せるツールとして人気があります。
雑貨店やネットショッピングなどでは販売用に作られた紙コースターが売られているのも見かけますが、心地の良い家カフェにお気に入りの店のオリジナルコースターがあれば、その喜びはもっと大きくなるのではないでしょうか。