コースター印刷でNGになるデータ作成の特徴(活版印刷編)

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■カラーの掛け合わせをしない

まず注意するべきポイントとして、活版印刷は版にインキを塗布して紙に押し付けて転写するわけですから、CMYKのプロセスカラーではなくスポットカラー、いわゆる特色を使うということを理解しておきましょう。CMYKのように掛け合わせで色を指定するのではなく、特色の場合はインキの色を指定する必要があります。特色には DIC、TOYO、Pantoneなどいくつか種類がありますが、会社やサイトによって扱いに違いがあるので前もって確認しておきましょう。

Illustratorのメニューバーのウィンドウ → スウォッチライブラリ → カラーブックとクリックしていけば、特色のスウォッチパレットを表示することができます。Illustratorのバージョンによって項目の名称や場所が違う場合もありますので、それぞれのバージョンに合わせて行ってください。もしくはCMYKのいずれか1色でデータ作成して「DIC◯◯番で刷ってください」と指定して発注できる場合もあります。注意しておきたいのは、仕上がりのコースターの色は、必ずしも特色通りの発色になるとは限らないことです。コースターの原紙は吸水性が高いので上質紙のようにインキが沈みがちです。色見本はインキの色を再現するもので、コースター自体の仕上がりの色を色見本通りに再現するものではありません。色見本と刷り上がりのコースターの色が若干変わることを予め理解しておく必要があります。

■グラデーションやぼかしが使われている

活版印刷はその仕組み上、グラデーションやぼかし等は使用できません。どうしても色に段差をつけたい場合は、100%、50%、20%の3段階でデータ作成して表現したりしますが、美しく仕上げたいならやはり100%のベタがおすすめです。上記のように、コースター原紙の発色は上質紙のようなインキの沈み具合ですので、色選びの際にそれを考慮しておくとイメージに近い仕上がりにできるでしょう。

写真を使用する場合はカラーモードをモノクロ2階調にします。カラー画像をモノクロ2階調に変換するには、まずグレースケールモードに変換してから、モノクロ2階調を選択します。メニューバー → イメージ → モードの項目から設定できます。画像解像度は1200dpi必要。Photoshop上で小さな文字や、線の細い複雑なデザインを使用すると、つぶれてしまって反映されない可能性が高いので注意が必要です。活版印刷での写真表現は、線画のような独特の味わいがある非常に面白い仕上がりになりますので、ぜひ一度試してみてください。

 

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 ■データ作成の手引きを活用するのも◎

上記は主に活版印刷コースターでのデータ作成ですが、フライヤーや名刺などの入稿で犯しがちなミスにも、同じように注意が必要です。正しい仕上がりサイズで作る、トリムマーク&3ミリの塗り足しを付ける、文字フォントは全てアウトライン化する、画像をリンクする場合は同一フォルダに入れる、罫線の太さは規定値を下回らない、作成したバージョンで保存する、などなど挙げればきりがありませんが、一般的な入稿方法に則って行えばおおむね問題ありません。

初めての方は「活版印刷コースターの入稿データ作成ってどうやるの?」と最初は少しとまどうかもしれませんが、特に難しいことはありません。図入りで詳しい解説を掲載しているサイトや、テンプレートが用意されていてダウンロードできることもよくありますので、「活版印刷 コースター データ作成」などのワードで検索してみるのもいいですね。特に活版印刷を扱っているところなら、必ずと言っていいほどデータ作成の注意点をまとめたページがありますので、入稿前に一度確認しておきましょう。

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